定期的に、3ヶ月に一度くらいやってくる別れ話。


いつも、私の不満が爆発して、彼にケンカを売ってしまう。


彼は、自分が変わる気はなく、私の怒りが収まるのを待つだけ。



でも今回は、さすがに疲れたのか、

「俺たち、もう潮時かも知れないな」

と、別れを切り出した。



そして

「しばらく、考える時間をくれ」

と言った。



彼の言葉を聞いてから、2週間ぶりに、やっと会えた。




お互いに、いつもとは違う緊張感に包まれて、ぎこちなかった。



部屋に入ってソファに座ると、開口一番、彼は言った。



「もう、考えるのが、めんどくさいよ。

俺たちは、腐れ縁なんだから、

一生、離れないよ」



今回、そもそも私の怒りの種は、

私の誕生日デートを、彼がドタキャンしたから。



やっと、彼から謝ってくれた。

そして、悪いと思ったのか、

来月に、お泊まりデートを彼から提案してくれた。


お付き合いを始めて、31年目。

彼から言い出してくるなんて、滅多にないこと。

いまだに信じられない。


今度こそ、ドタキャンにならないように、もう祈るしかない。



付き合い始めてからずっと、彼のことが好き過ぎて、重い女だと言われる私は、喜怒哀楽を抑えて、そして、彼のことを考える時間を、如何に無くすか?に努力する。


約束事を忘れて、私をイラつかせる彼は、もう軽々しく約束はしないと言った。



「どうせ、繰り返すんだろうな。

でも、お互いに別れる気が無いんだから、

やっぱり、切っても切れない仲なんだよ」


という結論で落ち着いた。




"死が互いを分かつまで"

私の望みが叶うことを、私は諦めない。